【子育て支援企業訪問】No.1山形信用金庫

~結婚・出産しても働き続けられる職場へ~
山形信用金庫(山形市)

業務部部長伊藤寛範さん、
業務部主任調査役麻生賢一さん、
総務部調査役佐藤由香理さんにお話を伺いました。

 

 山形信用金庫では、平成23年4月から5年間の一般事業主行動計画を策定する中で、①育児休業取得者の円滑な職場復帰の支援、②男性職員の育児休業取得の促進を盛り込み、重点的な取組みを始めたことで、職場雰囲気の変化や男性職員の意識向上などの効果が現れてきたと言います。

〇社内での取り組み
 まず、女性職員だけで組織する「ハートフル委員会」。女性職員の視点を業務に反映させることが目的で、職員約174名のうち約4割を占める女性職員の意見を集約したり、育児休業中の女性職員に向けた支援を行っています。

 また、育児休業中の職員は、毎月1回本部で面談を受け、近況報告をしながら職場の様子を聞くことができます。保育園の申込み時期などの情報や、子供を保育所に預けてから職場までの通勤のアドバイスなど、職場復帰に向けたきめ細やかなサポート体制が整っています。

昨年11月には、初めて男性の育児休業取得者が出ました!男性職員への育児参加の呼びかけも積極的に行われており、子どもの看護休暇を取得する男性職員もいて、男性職員も育児参加の意識が高くなってきています。

 現在、女性職員の育児休業取得率は100%。ほとんどの方が1年間の育児休業を取得していますが、5年程前には半年間の方が多かったと言います。
 さまざまな取組みを進めてきたことで、子育てしながら働く職員が増え、「お互いさま」の気持ちでサポートし合い、育児休業を取りやすい環境が整ってきました。
 各支店に1人以上いる育児休業経験者が、これからの職員にとって、いいモデルになっています。

 3か月に1度「ままとも通信」を作成し、育児休業中の職員に送付。育児休業中の業務の変更点や先輩ママからのアドバイス、同僚の結婚や出産の情報など、職場復帰がよりスムーズに進むような配慮が盛りだくさんの内容です。

 

 

 

 

〇地域の中での子育て応援
 同金庫では、地域貢献活動として「子ども見守り隊」を結成しています。地域内の犯罪防止、子どもたちの安全確保のため、同金庫キャラクター「アンパンマン」のステッカーを営業車・バイクに貼って、得意先を回り、営業エリア内に周知しています。

 

 また、「やまがた子育て応援パスポート事業」にも取り組んでいます。アンパンマンティッシュや風船のプレゼントを準備しているほか、パスポート提示のあるなしに関わらず、小さな子どもを連れた女性への積極的な声掛けが好評です。

 制度や環境が整ってきたことで、結婚・出産しても働き続けることを希望する職員が増えていること、結婚・出産しても働き続けられる職場を希望して入社する職員も増えていること、社内の職場環境が確実により働きやすく整ってきたことをとても実感されていることが、いきいきと語る佐藤さんから強く伝わってきました。

 【聞き手:特定非営利活動法人やまがた育児サークルランド】

 ≪山形信用金庫≫
 住  所:山形市鉄砲町2-18-5
 代表者:理事長 山口盛雄
 業  種:金融業・保険業
 従業員:174名(男性112名、女性62名)
 ・山形いきいき子育て応援企業(ゴールド)認定
 ・子育てサポート企業(くるみん)認定(厚労省)
 ・やまがた子育て応援パスポート事業協賛
 ・やまがた企業イクボス同盟加盟

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